「シリアル有線をそのまま無線にできるのがわかりやすかった」アンリツ様のBluetooth導入事例インタビュー

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こんにちは、無線化.comカスタマーサポート担当の清水です。

『あなたがお持ちのシリアル有線が簡単に無線化できる』という謳い文句が印象強い。わかりやすかった。

こう語ったのはBluetoothモジュールZEAL-C02を採用いただきましたアンリツ株式会社の原様です。
今回はBluetooth導入事例として、アンリツ株式会社様の開発者インタビューをご紹介します。

アンリツ株式会社とは?

anritsu_logo

アンリツは、進化を続ける情報通信の分野で、各種通信システムやサービス・アプリケーションの開発、品質保証に欠かせない計測器を提供しています。
1895年の創業以来、120年の歴史を通して蓄積してきたソリューションは、スマートフォン・携帯電話からのWebアクセスや音楽ダウンロード、テレビ会議や動画配信、デジタル放送などさまざまなサービスを支えています。
また、遠隔監視制御システムや帯域制御装置、食品・医薬品用異物検出機や重量選別機なども提供。幅広い分野で、安全・安心で快適な社会づくりを支えています。
アンリツ株式会社

今回お話を伺ったのはアンリツ株式会社 事業創発センターの原様、鈴木様のお二方です。

anritsu_engineerアンリツ株式会社の鈴木様(左)と原様(中央)

スマホを使えば測定データと位置情報を紐付けられる

Q. ZEALを搭載した製品を紹介してください。

原様:
今回、ZEAL-C02を搭載したのは「ガス検知器」です。レーザーによるメタンガスの漏れ検知を行う装置です。大手インフラ系企業様向けのOEM製品として、弊社が開発を手がけました。
※今回はOEM供給ということで、製品の型番や画像掲載を控えています。

Q. 無線化を検討したキッカケは?また、Bluetoothを選んだ理由を教えてください。

原様:
お客様(以下、エンドユーザ→E/U)から「測定したデータを保存したい」という要望がありました。従来品には保存機能がありませんでした。
どこに保存しようか?と、保存形態を模索したところ、いくつか候補が挙がりました。製品本体にメモリする方法、USB I/Fを用意しUSBメモリに保存、外部デバイスに任せる形などなど。その中で、スマホであれば、測定したガスの値をGPSや地図とリンクさせることができる、インターネットにも接続できる、スマホはユーザが所持しているので、端末購入コストもかからない、ということで、スマホに保存させる案が良いということになりました。スマホと通信させるのであればBluetoothだろう、という自然な流れでBluetoothに決まりました。

あなたがお持ちのシリアル有線がカンタンに無線化できる

Q. ZEALはどのようにお知りになりましたか?ZEALを選んだ理由をお聞かせください。

鈴木様:
ウェブ検索でZEALを見つけました。他にも5〜6社のBluetoothモジュールが見つかりましたが、データシートを見る程度で、実際に購入したのはZEALだけです。ZEALを選んだ理由はいくつかありますが、まず開発する製品がどれくらい売れるかわからないので、最小ロットが少ないモジュールを希望していました。モジュールを1個から購入できるのは無線化.comだけでした。誰でも1個から買えるので購入の敷居が低く、手を出しやすかったですね。モジュールサイズも重要でした。今回は 既存の端末に後から無線機能を追加するという形だったため、基板や筐体サイズが決まっており、組み込めるモジュールサイズに制限がありました。ZEALはその点をクリアーしていました。
原様:
従来から端末には開発用、工場出荷検査用にシリアルのインターフェースがありましたので、シリアル通信をうまく活用したいと考えていました。『あなたがお持ちのシリアル有線が簡単に無線化できる』という謳い文句が印象強く、わかりやすかったです。それまでBluetoothを扱った経験がなかったので、無線に対して難解なイメージがありました。はじめてだと無線は敷居が高いです。その点 ZEALはプロトコルを意識しなくて良い、従来のシリアルインターフェースのままで良い、という点がわかりやすく、探していたものはまさにこれ、といった感じでした。
値段がウェブサイトにも載っているので、コスト感も把握しやすかったです。
サポート面も大事でしたが、レスポンスが本当に早かったですね。とりあえずサンプル用に数個購入して、これで行けそうだ、という感触を得ました。

Q. ZEALを使用してみた感想はいかがでしょうか?実際にカンタンでしたか?

原様:
新しいデバイス(部品)を導入すると、はじめはうまく動かないことが多いのですが、今回は動かなかったという記憶が無いので、スムーズに使えたのだと思います。一度、相手のパソコンとうまく通信できない問題がありましたが、ちゃんとした説明があったので良かったです。今後も相手側デバイスが変わっていくので、それに応じたサポートに期待しています。
無線化.comでは、対パソコン、対スマホなど、進化していく通信デバイスに合わせて、随時接続検証を行っています。
ZEAL接続確認済みデバイス一覧
ZEALとAndroid端末とのSPP接続について

Q. ZEALを他のエンジニアにおすすめするとしたらどんなところですか?

原様:
使いやすかった、に集約されます。サポートも安心していいと思います。

後継モデル開発における最優先事項は「互換性維持」です

Q. 無線化.comの新製品開発に対して、ご意見やご要望などはありますか?

原様:
無線化.comオリジナルのBluetooth Smartモジュール(BLEモジュール)に興味があります。ZEALシリーズに関して言えば、互換性のある後継モデルは必須、そこは守ってほしいです。後継モデルがあるのであれば、さらに互換性なしのチャレンジ的な新製品も良いのではないでしょうか。
アンリツ様に限らず、これまで数多くの産業用機器メーカー様が口を揃えて要望されるのが互換性の維持です。これまで弊社は10年近くにわたり、ZEALシリーズとしては数モデルにわたってBluetoothモジュールをご提供してきましたが、お客様が互換性の無いモジュールへ移行するのがどれだけ大変か、サポートを通じて身を持って体験してきました。結果、お客様が安心してご利用いただくためには、互換性維持は不可欠である、何より優先すべきは互換性維持なんだ、との結論に達しました。

新しいモジュール開発を検討する際、従来であれば実現できなかったモジュールサイズが、最新の技術では容易に実現できたりします。ZEALシリーズは5円玉サイズという小型サイズも評価いただいておりますので、より小さなモジュールを作りたいという思いも常にあります。それでもやはり、ZEALシリーズにおける最優先事項は互換性維持と考えていますので、その点は安心してご利用いただけると思います。

電波法でも認証でも、わからないことはなんでも聞けます

Q. 無線化.comへの要望はありますか?

鈴木様:
EPL登録(End Product Listing → Bluetooth認証の製品登録)の情報がもっと詳しいと良かったです。無線初心者だとどんな認証があって、どんな登録が必要なのかわからないんですよね。国ごとに認証が必要ということすら知らなかったくらいなので、技術面だけではなく、ZEALを使った場合に必要となる運用面のサポートが充実しているとありがたいです。これはメーカーの技術屋さんに聞いてもわからない部分なので、情報が不足していると感じます。
無線化.comでは、電波法や各種認証について、専用ページを設けてご説明しています。
Bluetooth無線に関する認証(電波法・SIG認証)について
Bluetooth無線に関する海外各国の認証・電波法について
しかしながら、このような案内ページを見てもよくわからない、というご意見があるのも事実です。それだけ電波法や各種認証が無線の扱いを難解にしてしまっているということですね。もし電波法や認証についてよくわからない場合には、とにかく無線化.comまでご質問ください。メールでもお電話でも、どのようなことでもわかる範囲でご納得いただけるまでお答えします。
電波法・認証についてわからないことを聞いてみる

この記事を書いた人

無線化.comカスタマーサポート担当 清水芳貴
無線化.comカスタマーサポート担当 清水芳貴
Bluetooth業界に足を踏み入れてから早10年。
初心者がイチから学んだ知識とノウハウを、初心者の方でもわかりやすいようにお伝えすることを心がけています。