【2016/01/22追記】BluetoothClass1モジュールZEAL-S02完成報告と販売についてのご案内

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こんにちは、無線化.comカスタマーサポート担当の清水です。

今回は長らくお待ちいただいておりました新製品『Bluetooth Class1モジュールZEAL-S02』の完成報告と今後の販売についてご案内致します。

ZEAL-S02開発の経緯と主な特長

ZEAL-S02ZEAL-S02

ZEAL-S02はブルートゥースClass1モジュールZEAL-S01の後継モデルにあたります。ZEAL-S01では使用しているルネサス社のパワーアンプがディスコンになることが判明したため、その後継モデルとしてZEAL-S02の開発をスタートしました。
【重要】ZEAL-S01に関する重要なお知らせ

ZEAL-S02の主な特長

  • Bluetooth Ver2.1+EDR(Class1)対応
  • 国内電波法(工事設計認証)、Bluetooth認証取得済み
  • ZEAL-S01と同等の通信性能を維持
  • ZEAL-S01とハードウェアの互換性あり(ピンコンパチ、同モジュールサイズ)
  • ファームウェアは一部のコマンドに仕様変更あり(ZEAL-C02と同じファームウェアを搭載→C02と互換性あり)

ZEAL-S02の開発では、後継モデルとして最重要である互換性を最優先に考え、仕様検討致しました。

ハードウェアは同モジュールサイズとし、ピンコンパチであるため、ZEAL-S01の既存基板にそのまま載せ替えることができます。

S01とS02基板比較表面S01とS02基板比較(上がS02、下がS01)
S01とS02基板比較裏面S01とS02基板比較(左がS02、右がS01)

パワーアンプの変更によって、通信性能が落ちないよう十分に配慮して、部材選定を行いました。

ファームウェア(ソフトウェア)は実績のあるZEAL-C02と同じファームウェアを搭載し、新たにBluetooth Ver2.1+EDR(Class1)に対応しました。それに伴い、一部のコマンドや仕様に変更がありますが、基本的な使用方法は同じです。

S02とC02ZEAL-C02と同じファームウェアを搭載し、Bluetooth Ver2.1+EDRに対応

国内電波法(工事設計認証)、Bluetooth認証取得済みですので、ZEAL-S01同様、日本国内で問題なくご利用いただけます。 海外でのご利用はできませんのでご注意ください(※詳しくは後述)。

ZEAL-S02の限定発売を開始します(一部制約あり)

当面の間、ZEAL-S02の販売は「大ロット案件向け」とさせていただきます。
また、ご利用可能地域は日本国内のみとなります。

今後は現行モデルZEAL-S01との並行販売となりますが、総合的な判断から引き続きZEAL-S01を優先的に推奨、販売致します。

なぜ国内利用限定なのか?

ZEAL-S02は国内電波法・BT認証取得後、欧州・北米の電波法(CE, FCC)取得も試みましたが、技術面の制約から、取得が困難であることが判明しました。

詳しい原因は下記の通りです。

モジュール完成後、工事設計認証(以下、電波法)およびBluetoothロゴ認証(以下、BT認証)は問題なく取得できました。その後、各海外認証の電波試験実施時に問題が発生しました。「Radiated Emission試験」がNGとなったことです。

この試験はアンテナやモジュール筐体を介して空間へ放射されるノイズを測定する試験です。電波法、およびBT認証時にも同様のテストを行っていましたが、特に問題は発生しなかったため、海外認証でも問題なくクリアーできるものと考えていました。

NGの原因について調査したところ、ZEAL-S02で採用しているCSR社のBTチップ(BC4-EXT)が受信動作時に約1.6GHzの電波を放射してしまっていることがわかりました。さらに、それをアンテナパターンが拾ってしまい、パターンとアンテナの両方から放射してしまっている状況でした。また、RF電源のインダクタからも放射が確認できました。こちらはシールドされていない基板裏面に取り付けられていたことが影響していました。

以上の原因を踏まえ、基板改版も含め今後の対応策を協議しましたが、BTチップそのものが電波を放出してしまっている状況では、改版によって完全解決できるという保証がなく、総合的な判断から海外認証を断念することにしました。
※チップアンテナのパターンはメーカー推奨のパターンを採用しているため、パターンを変更すると別の弊害が出る恐れがあります。
※チップアンテナの変更も検討しましたが、現行アンテナと同等の利得を持つアンテナを見つけることができませんでした。利得を変更してしまうと、ZEAL-S01同等の通信距離が望めなくなってしまいます。

このように海外電波法を取得するためにはアンテナの変更、すなわち通信距離を犠牲にしなければならず、ZEAL-S02がZEAL-S01の後継モデルであることを考慮すると、通信距離の維持を優先すべきと判断しました。

FCC, CEの試験が通らないということは、単に欧州、北米でZEAL-S02が使用できないということだけではありません。世界の国の一部では、自国の電波法申請の際に、FCCやCEのレポートが求められるケースが少なくありません。ZEAL-S02はそういった国の電波法も取得困難であると予想されることから、国内利用限定モデルと致します。

なぜ大ロット向けなのか?

モジュール単体での海外電波法取得は、ZEAL-S02の目玉のひとつと考えておりましたが、取得が困難であることがわかりました。そうなるとZEAL-S02はVer2.1+EDRに対応したものの(ZEAL-S01はVer2.0+EDR)、既存のZEAL-S01ユーザーの方が、移行の手間(動作確認など)をかけてまで、あえてZEAL-S02へ移行するメリットが小さいのではないかと考えました。

ZEAL-S01はこれまで10万台近い出荷実績があり、動作も安定しています。ディスコンとなったパワーアンプも十分な在庫を確保しており、向こう2〜4年程度はディスコンの心配はありません。逆に今後ZEAL-S02の使用部品がディスコンにならないとは言い切れない点や、移行に伴う手間を考慮すると、今後も当面の間は引き続きZEAL-S01をご利用いただくのが望ましいとの結論に至りました。

本件についてよくあるご質問

ZEAL-S01の海外利用は可能ですか?

ZEAL-S01もZEAL-S02と同じRF構成であることから、ZEAL-S02同様に、海外電波法取得は困難であると予想されます。

今後、海外対応モデルの開発予定はありますか?

既に海外対応モデルとしてZEAL-S03(仮)の開発を視野に入れております。現在、BTチップ等の部材選定から見なおしているため、具体的なスケジュールは未定ですが、前向きに調査、検討を進めております。

ZEAL-S02はいつから購入可能ですか?

少量ながら量産モジュールを在庫しております。購入希望の方はカスタマーサポート担当清水までお問い合わせください。

大ロット向けというのは具体的に何台以上でしょうか?

数千台以上を目安として考えております。見込み数量が数十台、数百台程度の場合には、ZEAL-S01をおすすめさせていただきます。

引き続きZEAL-S01もご利用いただけます

前モデルZEAL-S01も引き続き当面の間、問題なくご利用いただけます。

今後、ZEAL-S01をおすすめするユーザー

  • ZEAL-S01の既存ユーザー
  • 小ロットの新規ユーザー(見込み数量が数百台程度の案件)

今後、ZEAL-S02をおすすめするユーザー

  • 大ロットの新規ユーザー、および既存ユーザー(見込み数量が数千台以上の案件)

案件の状況に応じてアドバイス、ご提案させていただきますので、まずはカスタマーサポート担当 清水までご遠慮なくご相談ください。

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この記事を書いた人

無線化.comカスタマーサポート担当 清水芳貴
無線化.comカスタマーサポート担当 清水芳貴
Bluetooth業界に足を踏み入れてから早10年。
初心者がイチから学んだ知識とノウハウを、初心者の方でもわかりやすいようにお伝えすることを心がけています。