こんにちは、清水です。
今日はお客様から良く聞かれる「BluetoothとZigBeeの違い」についてお話したいと思います。
2.4GHz帯を使用する代表的な無線規格としては「無線LAN」「Bluetooth」「ZigBee」が挙げられます。その中でも「無線LAN」に比べると「Bluetooth」と「ZigBee」は特徴がよく似ています。
無線LANと比べて
・省電力であること
・近距離無線であること
・低速であること
というような特徴が挙げられます。
また、シリアル通信の置き換えが得意というのも似ています。
また、一般的にZigBeeはBluetoothより
・コストメリットがある
・より省電力
といわれており、そうなると「BluetoothじゃなくてZigBeeでオールOKじゃない!?」なんてことをお客様からよく聞かれます。
結論から言うとどちらも一長一短で、ケースに応じて最適なほうを選択する必要があると思います。
ZigBeeは「Bluetoothより省電力」といわれていますが
、「スリープさせているときがBluetoothより省電力」というのが正しい表現で、同じ2.4GHz帯の無線ですのでデータ通信させているときはあまり変わらなかったりします。よって
「たま〜に起きてちょっとデータを送って、またすぐ寝る」というような使い方の時にはZigBeeの特徴を最大限に活かすことができますが、データ垂れ流しで使う場合にはBluetoothと大差ありません。
コストについては、現時点ではZigBeeにやや分があるように思います。
一方Bluetoothの優位性については
「ブランド力」が挙げられます。PC接続できるUSBドングルやPDA、ハンディターミナルやハンディプリンタなどのハンディ機器、最近では携帯電話にもBluetooth搭載モデルが増えてきており、I/Fの一つとしてBluetooth搭載が標準的になりつつあります。
以前ハンディターミナルを製造されているメーカーの方にお話を伺った際、「Bluetooth搭載が当たり前になってきて、競合他社が載せているのにウチが載せない訳にはいかない」とおっしゃってました。
また、Bluetoothの知名度が上がるにつれ、エンドユーザのお客様からBluetoothを指定される、というお話もよく伺います。
そしてBluetoothを選択する上で大きなメリットの一つが
「既製品のBluetooth機器を通信相手として選択できる」という点です。前述したようなBluetooth搭載機器を通信相手機器に選択することで、相手側のハード開発が不要となり、アプリ開発だけで済みますのでコストカット、工数軽減につながります。
下記記事でも
「Bluetoothを組み合わせることで、(Bluetoothに対応した)汎用型のPDAを使って低コストで屋内ナビゲーションが実現できます。」と紹介されています。
特定小電力通信+Bluetoothで屋内ナビ──神戸自律移動支援プロジェクトの今
ZigBeeを利用する場合、ハードウェア開発が必要になることが多く、その点がBluetoothとの違いとして挙げられます。
よってZigBeeはBluetoothにない「メッシュ(多対多接続)」を活かせる、ある程度数量のまとまったシステムでの利用が良さそうです。数量がまとまればコストメリットも出てきます。閉鎖的なシステムで利用するのであれば相互接続性も必要とされず、そもそも専用端末開発が必要であれば既製品を利用できないデメリットも関係ありません。尚且つ「たま〜に」通信する程度の使用頻度であれば省電力メリットも活きます。
Bluetoothはピコネットで最大1対7接続までですから、1対多接続か否かという点も選択する上でのポイントになりますね。
話が長くなってしまいましたが、このように全ての条件を満たす無線規格が存在しない現状では、重視する点をクリアーできる無線規格を選択することが重要です。
とは言いながらも、「どっちでもOK」か「どっちでもダメ」という案件が多いのも事実なんですが・・・。ご相談は御気軽に清水まで!