サポートに期待してZEALを選びました。大学の研究で利用する上で小ロット対応・短納期なのも決め手になりました。
そう語ったのは九州産業大学 情報科学部 情報科学科 田中康一郎先生です。今回はZEALを大学研究に利用されている九州産業大学様の導入事例をご紹介いたします。
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九州産業大学様のご紹介
九州産業大学様と当社は実際にZEALシリーズをご利用いただき、Bluetoothに関する共同研究を行っております。
http://www.kyusan-u.ac.jp/
ユーザ目線でのモジュール評価として、通信距離、通信速度、消費電力などの実用的なデータが報告されています。各評価報告については下記PDFファイルをご参照ください。
ご利用用途
各種研究での無線用途
プロジェクト紹介 – IT湯治プロジェクト
心電計のデータをBluetoothで携帯電話へ飛ばし、さらに携帯電話網を使ってデータベースへ送ります。心電計だけでなく、いろいろなデータをデータベースへ送ることで一元管理が可能となります。
お客様に聞いてみました
Q. 無線化を検討し始めたキッカケは?どのような製品(用途)にZEALを使っていますか?
大学における教育・研究目的で開発した組込み機器の無線化用途です。大学の研究は複数の研究を並行して行うため、いろいろな機器、用途へZEALを利用しています。
大学内の研究だけにとどまらず、外部との共同研究にも応用しており、以前は医療機器の無線化にも利用させていただきました(※別欄IT湯治プロジェクト参照)。
Q. ZEALを採用した決め手は何ですか?
製品に採用する際には、これまでの実績や量産単価が非常に重要です。しかし大学研究での利用として考えると、いろいろな用途での無線利用を検討していましたが、どれも数量としては数台程度で数量は決して多くありません。
その点ZEALは少々値が張りますが、少ロット対応で1台から購入でき、スポット利用も推奨されているため扱いやすいモジュールです。また、短納期で入手できる点、日本で開発されており十分なサポートが期待できる点も重要でした。
Q. ADCと共同開発を行うことになったキッカケは?
ZEAL購入後、利用時にサポートしていただくやり取りの中で、こちらから研究データの提供を申し出たのがきっかけです。ADC様からはモジュール提供やサポートをしていただき、こちらからは定期的に研究報告やデータを提供しています。
Q. ZEALの使い勝手はどうでしたか?
フロー制御を行うシリアル通信の基本的な動作がわかっていれば簡単に使えると思います。特にZEAL評価キットに付属されるRS232CのシリアルアダプタやUSBアダプタを用いた操作は非常に簡単です。ただし、実際に組み込み機器に接続する際には、マイコンのサンプルコードが提供されていないため、動作しなかった場合の検証が大変でした。
Q. ZEALを使う上でわかりづらかった点はありますか?
これまでRS232Cはフロー制御なしで利用することが多かったので、フロー制御で動作させることに苦労しました。特にフロー制御の信号線の送受信するタイミングがわかりづらいため、マニュアルに明記していただけると助かりました。
Q. サポート体制はいかがでしたか?
うまく動作しなかったときは親切にご対応いただき大変助かりました。急に追加でモジュールが必要になったときにも、即日発送していただけて助かったケースがありました。
Q. 今後、ZEALに期待することはありますか?
まずは省電力化です。電池駆動のポータブル機器にZEALを搭載しようとすると消費電力的に難しいです(※最新のZEAL-C02では消費電力が改善されています)。今後はZEALとスマートフォン、USBドングルなどの接続実績、接続方法などをご紹介いただけると無線システム開発時の参考にしたいと思います。特に近年のシステム開発ではスマートフォンで操作したいという要求が多く聞かれます。Andoroid携帯との接続はこちらでも確認していますが、今後はiPhone/iPadともつながるようになるといいですね。