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【スマートロック・電気錠の選び方】取付タイプ別メリットとデメリット

こんにちは、無線化.comカスタマーサポート担当、兼ムセンコネクトCMOの清水です。

今回はドアコンシェルを開発、販売しているスマートロックメーカーならではの視点で、スマートロック・電気錠の取付タイプの解説と、各取付タイプごとに異なるメリットとデメリットについてお話したいと思います。(以後、スマートロックと電気錠を総称してスマートロックと呼びます。)

取付タイプによって何が変わってくるのか?

スマートロックには様々な取付タイプがあります。(スマートロックの取付方法、取付の仕組み、機構を総称して取付タイプと呼びます)

取付タイプによって「取付の容易さ(費用)」「原状回復の可否」「トラブルの起きやすさ(故障、外れる)」「メンテナンス性」などが変わってくるため、導入するスマートロックを選ぶ上で「取付タイプ」は重要な選定ポイントの一つです。

今回は代表的な3つの取付タイプをご紹介しますが、それぞれ一長一短があり、この取付タイプであれば間違い無いというものはありません。スマートロックを導入する目的、取付環境、用途などに応じてベターなものを選びましょう。

取付タイプ別メリット・デメリット

取付タイプは大きく「両面テープ型」「ネジ止め型」の2つに分けられます。さらに、ネジ止め型は扉の加工を必要とする「扉加工型」と扉の加工が必要ない「ドアコンシェル型」に分けられます。

※画像をクリックすると大きな画像で表をご覧いただけます

両面テープ型

スマートロックを両面テープで扉に貼り付けて固定するタイプです。

室内側のサムターン部分にスマートロック本体を覆う形で貼り付けるだけなので、一般ユーザでも容易に取り付けることができ、とにかく導入しやすいのが特長です。扉を加工せずに取り付けることができ、原状回復が可能なため、賃貸物件で利用できるのも大きなメリットです。

一方で、常に「外れてしまうかもしれないリスク」がつきまといます。日本は四季があり、最近は機密性の高い物件が増えていることもあって、扉に付着する結露が原因で両面テープが剥がれてしまうことがあります。取付しやすい仕組みということは、それだけ外しやすいということでもあり、取付しやすさと外れやすさは表裏一体といえます。

さらに、あまり語られない両面テープ型のデメリットに、「故障リスク」が挙げられます。スマートロックはモーターが駆動してサムターンを回す仕組みですが、最適な取付場所から若干ズレていたりすると、サムターンを回すのに、より大きな力が必要となってしまい、モーターへの負荷が増えます。それがモーターの故障を早めたり、両面テープの劣化を早めたりする恐れがあります(両面テープが剥がれやすい方向に力が働く)。

このように、「外れやすい」というのは両面テープ型の大きなデメリットの一つですが、「外れやすい」というのはデメリットばかりではありません。それだけカンタンに外せるということなので、故障時の交換や、退去時の撤去もカンタンになります。つまり「外れやすい」は、シチュエーションによってメリットにもなるということです。賃貸物件での一時的な利用など、短期利用に向いているといえます。

両面テープ型の実体験エピソード
以前、1年間くらい弊社オフィスでAkerunを利用していましたが、一度テープが剥がれて落下してしまったことがあります。(Akerunはドアコンシェルが完成するまで利用。)
また、自宅でQrio(旧モデル)を利用していましたが、こちらも1ヶ月程度で落下してしまいました。(自宅マンションにはドアコンシェルが設置できないのでQrioを利用。現在はQrio2を利用。メチャクチャ便利!!)

両面テープが剥がれてしまったのは事実ですし、Akerun、Qrioともに後継モデルでは両面テープ部が改良されていますので、両面テープが剥がれてしまうリスクはメーカーも周知の事実だったということになります。
なお、誤解がないように声を大にしてお伝えしておきたいのですが、AkerunもQrioも商品としてはとても便利ですし、特に現在自宅で利用しているQrio2はメチャクチャ便利で重宝しています。Qrio2に替えてからは両面テープ剥がれも起きていません。

ネジ止め型

スマートロックを扉に直接ネジ止めして固定するタイプです。

ネジ止め型は取り付けの構造上、外れることはありません。取付は面倒でも一度つけてしまえば外れてしまうリスクが無いので、長期利用を見据えたシチュエーションでメリットが大きい取付タイプいえます。

一方で、強固な取付機構であるがゆえに、外すのも大変という側面もあります。故障時の交換も専門業者への依頼が必要になったり、メンテナンスやトラブル時の対処がひと手間になる場合もあります。

ネジ止めの機構はスマートロックによって様々ですが、扉の加工を必要とするタイプと不要なタイプに分けられます。どちらも両面テープ型に比べると取付に手間がかかりがちです。

扉加工型

スマートロックをネジ止めするために、扉に穴を開けたり、加工を要するタイプです。扉や取付環境に合わせて「最適化」できる一方、原状回復ができなくなってしまうのが難点です。

ドアコンシェル型

ドアコンシェルを共同開発しているシーズンテック社の特許技術を使った取付方法です。
【ドア加工不要なので賃貸物件で利用可能。しかもズレない外れない】ドアコンシェルの特許取得済み取付機構のご紹介 ドアコンシェルの類似モデル(電子錠)のご紹介 ネジ止め型なので強固に取り付けられる上、扉の加工が不要なので原状回復もできるのが大きな特長です。「外れない」と「扉加工なし」を両立した優れた取付機構ですが、取り付けられる鍵ケースに制限があったり、取付作業には若干の専門知識や施工技術を要します。

ネジ止め型の課題
日本には数多くの鍵メーカー、鍵ケースが存在し、扉の種類も物件によって様々です。仮に鍵ケースが同じでも、扉も含めた「取付環境」の組み合わせは膨大な数となり、取付可否の診断は容易ではありません。また、取付自体は可能な環境だったとしても、ちょっとした細工や追加作業が必要になることもあり、あらゆる取付環境に対応するためには、鍵ケースや扉に対する専門知識や施工技術が不可欠になってきます。

スマートロック導入時に考慮すべき重要な点

スマートロックは選定し、購入したらおしまいではなく、当然取り付けて、正常に動作するようにならなければ意味がありません。ですが、スマートロックメーカーの実体験として、取付や施工不良によるトラブルも少なからず経験してきています。スマートロックを長期的に安心してご利用いただくためには、メンテナンス性やトラブル時の対応も考慮しておかなくてはなりません。

ここが重要!
  • 長期利用なのか、短期利用なのか?
  • 自分で取り付けしたいのか、業者にお任せしたいのか?
  • 原状回復が必須か否か?
繰り返しとなりますが、スマートロックは取付タイプによってメリット・デメリットが異なり、どれも一長一短です。スマートロックを選定する上で、コスト面や機能面を重視するのはもちろんですが、取付環境や利用用途に合わせて取付タイプも考慮するのが肝要です。